圧巻な立体曼荼羅 東寺講堂

元々の講堂は835年に完成。

その後天災に見舞われるたびに修理してきましたが、1486年に土一揆の戦火で焼失。

現在の講堂は1491年に再興されたものです。

1603年に建てられた金堂は国宝ですが、1491年に建てられたこちらの講堂は重文。

う”~ん、、、国宝・重文の認定は年代によるものだけではないのですね。

しかし堂内の仏さまは、こちらは平安時代前期作の国宝だらけ。

よくお寺で曼荼羅の絵を見ますが、それが立体的に表現されている、弘法大師が構想したものです。

堂内に入った瞬間、おぉ!と圧倒される迫力と豪華さです。


(東寺パンフレットより)

仏像は明王部・如来部・菩薩部と両脇の天部に分かれ配置。

そんな中、大日如来を中心とする如来部の5体だけがなぜ重文なのか?とギモンが。

調べてみると、如来部だけ土一揆の際に焼失してしまい、現在のものは後に再興されたものでした。

今国宝となっている仏さまは、土一揆の際に僧侶たちが運び出し難を逃れたものだったのです。

戦火をくぐり抜けられたのですね。

それにしても、この立体曼荼羅、1965年に一般公開されるまで1000年近く秘仏とされてきたのだとか。

今拝観できることが奇跡のようです。

 

*真言宗総本山 東寺 【教王護国寺】*
京都市南区九条町1番地
TEL.075-691-3325
拝観時間
金堂、講堂
午前8時〜午後5時(午後4時30分 受付終了)
宝物館、観智院
午前9時〜午後5時(午後4時30分 受付終了)

拝観料
御影堂、食堂などの拝観は無料。
有料拝観となる金堂・講堂・五重塔は、通年公開。
五重塔初層内部、宝物館の公開は、特別公開や特別参拝などの会期中に限られる。




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