小さな頃から祖母に手を引かれお参りにきた豊川稲荷東京別院。

豊川さまと呼んで親しんできました。

今も折に触れふと立ち寄ります。

山門横には八重桜が満開。

手水舎もお花でいっぱいで、春を感じさせてくれました。

今はコロナのため、本殿にはあがることができず、油揚げと紅白餅は外にお供えして遠くから参拝。

お稲荷さんだし、鏡が祀られているし、神社のように2礼2拍手1礼したくなりますが、こちらは豐川吒枳尼眞天という仏様なので合掌でお祈りします。

豊川吒枳尼眞天さんとは、稲束を荷い、手に宝珠を捧げ、白狐に跨る女性の仏様。

ご真言は「唵尸羅婆陀尼黎吽娑婆訶(オンシラバッタ　ニリウン　ソワカ)」

東京の豊川さまは元々は江戸南町奉行の大岡越前が豊川稲荷から豐川吒枳尼眞天を勧請し自邸で祀っていたものを由来としています。

そしてその大岡家の屋敷稲荷は今は奥の院となっています。

私が豊川さまの中で一番心落ち着き好きな場所。

コロナ禍になるまでは中に入ることができました。

外とは全く異なる静寂さと空気感がそこにはありました。

悩みや迷い、お願いがある時、奥の院に上がり、祈り自問自答する時間を持ったものです。

今は外からお参りすることしかできませんが、それでも私にパワーを与えてくださるような気持ちになれる場所に変わりありません。